甲子園五番町カイロプラクティック院

TEL:0798-43-8055

● 腰痛

ご来院者に多い症状と当院のアプローチ方法

慢性腰痛

当院には連日多くの方がこの慢性腰痛でご来院されます。腰痛が起こる原因はさまざまであり、複数の要因が絡んでいるものもあります。多くは原因が特定しきれない「非特異的腰痛」で、背骨や神経などに原因となる病気が認められる「特異的腰痛」は15%程度です。

●非特異的腰痛

腰痛の約80%以上は、しびれやまひなど、重い基礎疾患などがなく、レントゲンやMRIなどの画像検査をしても、原因が特定しきれない「非特異的腰痛」です。通常は、セルフケアをしていれば短期間で軽くなりますが、休養が十分とれなかったり、ストレスなどの心理的要因があると長期化することもあります。 いわゆる腰痛症と呼ばれるものはこれにあたり、長時間中腰や猫背などの姿勢を続け、腰や背中の筋肉が過緊張を起こしたり、運動不足で腰を支える筋力が弱っているときなどに起こります。寒さで筋肉が硬直する冬も神経が刺激されて痛みが起こりやすくなります。多くが関節構造の異常や脊柱の生理的湾曲の崩れを伴います。
急性腰痛症(ぎっくり腰)は急に無理な動作をしたときなどに起こる腰の組織のけがであり、ねんざや、筋肉を包む筋膜の損傷や椎間板の損傷が原因となりますが、厳密にどの部分が傷んでいるのかは断定しきれない事もあります。多くの方に腰椎の前弯減少が見られます。痛みそのものは数日から1週間で治りますが、くり返す場合もあります。 当院では慢性、急性腰痛ともに動的検査、静的検査、神経学的検査など、基本検査で鑑別しながら、手技を用いて関連筋の緩和、骨盤・腰椎を中心に関節可動域の改善、アライメント(角度、配列)調整、ストレッチ、テーピング等でアプローチしていきます。

●原因が特定できる特異的腰痛

腰痛の約15%を占め、原因の代表的なものに椎間板ヘルニアがあります。どちらかというと活動的な若年層から中年層までに多発します。その逆に高齢者に多い、腰部脊柱管狭窄症、骨粗しょう症が痛みの原因になることもあります。これらはいずれも加齢に伴い、背骨の神経(脊髄神経根)が関節の変性により、圧迫されて痛みが起こり、圧迫がひどいときには、脚の筋力低下やしびれを伴います。痛みが消えるまでには数週間から数ヶ月かかり、さらに長期化したり再発したりすることもあります。 脊柱管狭窄症は器質的な変形が要因であり、それ自体は自然に寛解する事はありませんが、脊柱のバランス調整により症状が改善、緩和した例は多々あります。いずれにせよ、継続的なケアが不可欠となります。 腰部椎間板ヘルニアは急性期の炎症がピーク時には、積極施術を控えた方がベターな場合も多く、当院でも状態によっては施術を差し控えさせていただく事もあります。

~椎椎間板ヘルニア~

骨をつなぐ椎間板は、外側が硬い「線維輪」、内部は軟らかいゼリー状の「髄核」でできています。加齢などにより外側の線維輪が変性・断裂して髄核の一部が飛び出してしまい、脊髄神経根を圧迫することで痛みが起こります。腰やお尻から下肢にしびれや痛みが広がり、力が入りにくくなります(座骨神経痛)。痛みは、長い距離を歩いたり、重いものを持つと強くなることがあります。 椎間板ヘルニアは、悪い姿勢での動作や作業、喫煙などにより起こりやすくなることが知られています。

~腰部脊柱管狭窄症~

椎骨や椎間板が加齢によって変性したり、異常な骨の突起(骨棘)が形成されたりして、神経が通っている脊柱管が狭くなり、脊髄神経根を圧迫する病気です。少し歩くと痛み、前かがみになって休むとまた歩ける(間欠跛行)症状が特徴です。

~骨粗しょう症~

主に加齢により骨密度が減って骨折しやすくなる病気です。椎骨は特に影響を受けやすく、圧迫骨折が起こることで脊髄神経根が圧迫され背中に慢性の痛みが生じます